全国スポーツ少年団ホッケー交流大会
「相手をたたえるセレモニー」
第48回全国スポーツ少年団ホッケー交流大会が、9月13日から3日間開催され、開催期間中、お互いのチームの良いところをたたえあう「相手をたたえるセレモニー」も行われました。


公益社団法人日本ホッケー協会 U12育成グループ 所属チームの全国大会である、第48回全国スポーツ少年団ホッケー交流大会。今年は9月13日から3日間、東京都の大井ホッケー競技場で開催され、全国から集まった、男子32チーム、女子24チームが、東京オリンピック2020開催に向けて整備された青い人工芝のピッチで、日頃の練習の成果を出し合いました。
1日目の午後のすべての試合の後には、「相手をたたえるセレモニー」も開催され、対戦した相手チームの良いところをたたえあいました。「大きな声で、声をかけ合っているのがよかった」「足が速かった」など、試合後にピッチの外のスペースに集まった子どもたちは、次々に相手チームや選手のいいところを発表しました。
同大会には、これらの取り組みに賛同するオリンピアンや日本代表選手も参加。「相手をたたえるセレモニー」の進行役を務め、試合の空き時間には「夢見るホッケー教室」を開催し、トークショーや子どもたちの交流会や実技講座などを行いました。
2019年に「子どもの権利とスポーツの原則」へ賛同した公益社団法人日本ホッケー協会は、原則への賛同以前から、勝利の追求だけではなく、子どもたちがのびのびとスポーツができるよう、さまざまな取り組みを行っています。その一つが、「相手をたたえるセレモニー」です。
セレモニーは、わずか5分程度のものですが、相手チームと交流を深めることができるだけでなく、自分たちのいいところをほめられることで自信につながります。相手の良い点を見つけることによるチーム力向上も目的としています。子どもたち自身、このセレモニーを始めた10年前より、積極的に発言するようになってきているそうです。

指導者の勝敗への考え方も変わってきていると言います。選手一人ひとりの頑張りを認め、ほめる場面が増え、試合に負けても選手と一緒に振り返り、課題把握や次への目標設定につなげることができるようになってきています。この取り組みは、少しずつ他のスポーツ団体にも広がってきています。